(写真はイメージです)
3月1日、サンシャインシティ(東池袋)の展示会開会式が9時から開かれるので、余裕をもって8時過ぎに現地着。近くの外食チェーン店に立ち寄り、カウンターで軽食とコーヒーを注文しました。
テーブルで新聞を手に、紙コップに入ったコーヒーを口にすると「味がしない!」。紙コップのふたを開けてびっくり。中身は白湯でした。
カウンターに出向き、女性の店員さんにその旨を伝えると、「もぉーし訳ございませんでした」といってすぐにコーヒーに交換してくれました。その慣れた対応ぶりに「よくある間違いなのかな」と思ってしまいました。
原因は何か? 私のオーダーの仕方が悪かったのかもしれません。最初に「ホット」と頼んだのですが、対応した店員さん(外国人の男性)は、よく理解できなかった風なので「コーヒー」とお願いしました。それがバックヤードにどう伝わったのかは不明ですが、ホットウォーターが出てきたのは確かです。
以前、家人が国際線の機内で「コーヒー」を頼んだら「コーラ」で出てきたとか。水を頼む際、ネイティブ風にカッコつけて注文したら「ウォッカ」を出されたとか、この手の話はいろいろありますね。コミュニケーションは難しい?
日本人同士でも意思疎通はうまくいかないことがあります。それで思い出したのがNHKのコント番組『となりのシムラ』。志村さん扮する、くたびれた中年サラリーマンがシアトル系カフェで、若い女性スタッフ相手に注文に四苦八苦するという極上のネタです。その一端を紹介すると…。
シムラ「ブレンドね」
店 員「そのような商品はありません」
シムラ「じゃあアメリカンでいいや」
店 員「アメリカーノでよろしいですか」
(発音にムッとするシムラ。その後、いろいろやりとりがあって「ラテ」を注文することに。ここで乳製品の種類を問われる)
店 員「普通の牛乳、無脂肪、低脂肪、ソイ…」
シムラ「そのソイってなんだよ!」
(興奮して暑くなったせいか、アイスに注文を切り替えるシムラ。店員からフラペラテを勧められるのだが、今度はシロップの種類を聞かれ再び混乱する…)
このコントでは、おじさん世代が「ホットコーヒー」の代名詞として使ってきた「ブレンド」も「ホット」も死語になりつつあることを示しているのか、はたまた増殖中のシアトル系カフェのこじゃれた商品名を皮肉っているのか。
一杯のコーヒーを注文するのも難しい時代。カフェの店員さんに限ったことではありませんが、意思疎通を図ることの大切さを改めて感じた3月の初日でした。