カテゴリ: 【『池袋15'』ニュース】

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認定書授与式のもよう、中央は高野之夫区長(提供写真)


豊島区は49日、区庁舎で「豊島区ワーク・ライフ・バランス推進企業認定書授与式」を行った。今年は新たに5社が加わり、認定を更新した企業17(2年間で認定期間満了)と合わせ22社が認定された。

区によると、「社員自身や家族の誕生日や結婚記念日など自身の思う記念日に年に1回休暇が取得できるアニバーサリー休暇を取り入れた」、あるいは「eラーニング(情報技術を使った教育)を導入し、休業時でもスキルアップすることができるようにした」など、各社とも多彩な取り組みを行っているという。

区では2009(平成21)年度から「豊島区ワーク・ライフ・バランス推進企業認定制度」を開始。今年で9期目の開催となる同制度は、区内に本社または事業所がある企業のうち、ワーク・ライフ・バランスを推進し、仕事と生活の調和がとれた職場の実現に向けた取り組みを実施している企業を認定する仕組み。

認定を受けるためには、①会社の経営・人事方針、②子育て、介護しやすい環境、③男女ともに働きやすい環境づくり――などの視点で審査され、全48項目に積極的に取り組んでいることが必要となる。認定期間は2年間。認定されると区の公式ホームページなどで紹介されるほか、印刷物などに認定マークを使うことができる。

あなたが勤めている企業は、認定資格はありますか? それとも経営者がワーク・ライフ・バランスなどにまったく関心がなく、労基法違反を繰り返しているような働き方改悪企業?

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高野区長(中央右)や道彦氏(同左)らによってテープカット

 『池袋15´4月号(320日発行)の「大人の遠足」でご紹介した「豊島区立鈴木信太郎記念館」が328日、オープンしました。前日の27日午後2時から、オープニングセレモニーが開かれましたので、その模様をお伝えします。

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時代が異なる3棟構成が美しい(手前は座敷棟、奥が書斎棟)


 同記念館は、フランス文学研究黎明期の大家、鈴木信太郎
(18951970)が親子
3代にわたって暮らした旧宅で、鈴木家から寄贈を受けた豊島区が改修・整備したものです。

 27日のセレモニーは、和室の68畳間を使って行われました。スペースの関係で、ごく限られた関係者30人ほどが出席。冒頭、高野之夫区長は、2012年に豊島区指定有形文化財として認定してから7年が過ぎたことについて触れ、「当初20153月の約束だったが、擁壁などの安全性確保のため再調査し、工事も難しかった」と釈明、出席した信太郎の次男である道彦氏(1929~)と夫人に頭を下げました。さらに「地元の方やフランス文学の関係者、さらに文化に造詣の深い方にとっても素晴らしい記念館ができたと思っている」と続けました。

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長男の成文氏が作成した復元図をもとに作った戦前期の旧鈴木家の模型(150

 
 これを受け、道彦氏は「父のあと、この家は兄
(著名な建築学者の成文=19272010)が住んでいた。書斎、茶の間・ホール、座敷に分かれているが、このうち空襲でも残った書斎は、フランス文学書が並び大変壮観である。開館は感慨深いものがある」などとあいさつしました。

 見どころは、道彦氏も強調していた3棟構成の建築美だろう。1928(昭和3)年に建設した「書斎棟」(鉄筋コンクリート造)、1946(昭和21)年に新築した「茶の間・ホール棟」、さらにその2年後に本家のある富多村下吉妻(現在の春日部市)から明治20年代に建てられた母屋を移築した「座敷棟」。この時代背景も異なる3棟の組み合わせがおもしろい。

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住宅街の路地裏に位置する記念館。堂々とした擁壁が目印だ


「鈴木信太郎記念館」

地:豊島区東池袋5-52-3 03-5950-1737

開館時間:9時~1630

日:毎週月曜日(祝日と重なる場合はその翌日も)、第3日曜日、祝日、年末年始、展示替えに伴う臨時休館日

料:無料

交通案内:地下鉄丸ノ内線「新大塚」駅から徒歩3、JR山手線「大塚」駅から徒歩8分、都電荒川線「大塚駅前」停留場から徒歩8

大塚五丁目交差点 春日通りに面した「タマルヤ」(青い看板)と「エイブル」(緑色の看板)の間を入り、右方向の細い路地(幅4㍍ほど)を道なりに直進、右側に小看板あり。あるいは春日通りに面した牛丼店「松屋」わきの路地を入り、突き当りを右に曲がると到着する。

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協定を締結した高野区長(右)と澤田社長

 駅構内や劇場など公共施設で見かけることが多くなったAED(自動体外式除細動器)。心停止の際、電気ショックを与え正常なリズムに戻すための医療機器ですが、豊島区内の「ファミリーマート」にこのAEDが設置されることになりました。

 122日、豊島区の高野之夫区長とファミリーマート(豊島区東池袋)の澤田貴司社長が出席し「AED設置促進事業に関する協定」を締結。ファミマがAED設置に関して協定を締結するのは都内で豊島区が初のケースとなります。

 豊島区の発表によると、3年計画で区内のファミマ店舗に24時間使用可能なAEDを約100台設置するとのこと。ちなみに区内には109店舗あるそうです。

区では、「24時間営業のコンビニにAEDを設置することにより、迅速な救命処置が可能となる環境を整備し、区民や国内外から訪れる皆さまが安全・安心を実感できるまちづくりを進めていく」とコメントしています。また、高野区長は「こんごとも民間事業者との公民連携を推進し、安全・安心を誇れる都市として豊島区のブランド力を高めていきたい」と述べています。

 「池袋」駅西口からほど近い宿泊施設、「ホテルメトロポリタン」(運営:日本ホテル株式会社)では7日、全客室にスマートフォン「handy」を導入したことを発表しました。

 「handy」は、国内はもちろん国際電話やインターネットが無料で使用できるほか、アプリを自由にダウンロードして様々ツールを活用し放題。TwitterなどのSNSの使用も可能とのことです。

より便利に・より快適に私たちが宿泊できるよう、“お客様ファースト”の取り組みが光りますね!


(以下、同社からの情報ページです)

http://www.metropolitan.jp/handy/

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会見前にPRアニメの共同制作や活用法など6項目の合意書にサインし、
写真撮影に臨む高野之夫区長=左=とアニメイトHDの阪下實社長、
左は豊島区広報イメージキャラクターの「としまななまる」


 「アニメの聖地・池袋」を世界的に浸透させようと、官民一体の取り組みが始まる。豊島区とアニメグッズ専門店を展開するアニメイト(豊島)8日、豊島区庁舎で会見し、池袋のシンボルである「ふくろう」を擬人化したキャラクターの原案を募集すると発表した。

最優秀作品をもとにプロのデザイナーなどアニメキャラに描き起こし、聖地・池袋をPRするプロモーションビデオ(PV、通常バージョン3分、ショートバージョン1)を制作し、2019年から世界中に向けて発信する。

2019年の東アジア文化都市(日中韓の通年型文化イベント)、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた、一種の都市ブランディング戦略といえる。豊島区、アニメイト両者は、それぞれがもつ広報媒体を活用して新キャラクターをアピールしていく考え。

 公募は1211日から始め、来年19日に締め切る。近く発足させる「PRアニメ制作実行委員会」によって、来年3月をメドに最優秀賞やPVの制作会社を決定する。応募に際しては、作品の投稿・閲覧サービス「イラストコミュニケーションサービス」を展開するピクシブ(東京オフィス=渋谷区)の投稿サイトを利用する仕組み。最優秀作品(1)の作者には賞金20万円が授与される。制作費(著作権料を含む)は約3000万円を見込む。

 想定するキャラクターは「10代後半~20代」で、男性に限る。これは「世界中の女性アニメファン」をメーンターゲットに据えているため。応募に当たってネーミングやプロフィールといった要素は必要ないという。

 会見に臨んだ高野之夫区長は、今回のPV計画も含めて「池袋は世界に誇るアニメの聖地になると確信している。世界の人たちが、一度は来たいと思えるような池袋にしていきたい」と意気込んだ。また、アニメイトホールディングスの阪下實社長は、「アニメイトがつくる映像を世界に発信する。(池袋の)にぎわいの創出に貢献できることは光栄なことだ」などと語った。

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