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ヘッドランプ、テールランプは視認性の高いものを選びましょう


 「ナイトライド」(ナイトラン)という言葉を耳にしたことはありますか。一般的には自転車による夜間走行のことです。最近、都会ではこのナイトライドが静かなブームになっているようです。

こうした中、37日放送の『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)では、自転車で夜の街を走行するナイトライドを特集。自転車販売大手「あさひ」が、ナイトライドのイベントを開催したことなどを紹介していますが、ネット上では早速、安全面での懸念から「ルールやマナーを守って」といった声が流れています。

 ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ車にまたがり、夜の街をさっそうと走行するのは気持ちのいいものです。しかし、改めて言うまでもなく「危険」が潜んでいるのは事実です。

大別すると、自動車との接触と転倒による単独事故のリスクでしょう。

<自動車からは視認しにくく接触や追突の危険性が高い>

<路面状態を確認しづらく落車の懸念がある。路肩は舗装の継ぎ目が多く、路面が傷んでいる場合もあってフラつきやすい>

 昼間でさえ危険がいっぱいなのに、夜間ではなおさらです。自転車乗りの中には、夜間走行は危険なので「自殺行為」と断言する人もいます。環状8号線の某トンネルでマイクロバスが自転車(ママチャリ)に追突した凄惨な現場のわきを走行したことがありますが、「明日は我が身」と思うととてもナイトライドには踏み切ることはできません。

 そうしたリスクを十分認識した上でナイトライドを楽しむには、完全装備が欠かせません。視認性の高いヘッドランプ、テールランプ、ヘルメットやリュックにつける補助ライト、反射板付きベスト――などをそろえることです。それでも、路面の凹凸が原因で落車する恐れは消すことができません。

法律上は、「前照灯は白色または淡黄色で、夜間前方10㍍の距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有するもの。反射器材は夜間、後方100㍍の距離から自動車の前照灯で照らして、その反射光を容易に確認できるもの」(警視庁のホームページから)となっていますが、これはあくまでも最低限の装備と考えるべきでしょう。

 ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ車は、健康志向の高まりや働き方改革などを背景に人気は上々のようです。ヘルメットやサングラスで顔が覆われているため、自転車乗りの年恰好まではよく分かりませんが、自転車ショップ店長によると50代以降の中高年親父が市場を牽引しているとか。当然、視力や条件反射などさまざまな能力は20代や30代の頃と比べて落ちている人が多く、事故のリスクも高いと言わざるを得ません。

 ましてや、ロードバイクなどちょっとペダルを回転させれば時速30㌔オーバーの世界。エンジンこそついていませんが、バイク(原動機付自転車)と似たような走行性能を備えているのです。さらに、自動車のドライバーからすれば、「(視認しづらく)夜間の自転車ほど怖いものはない」「無灯火、逆走などルール無視の輩が少なくない」といった批判的な意見も少なくありません。

 夜間に乗るなら、万全の装備、そしてマナーとルールを守ることが最低の条件のようです。