2018年03月

 春の陽気に誘われて、東武百貨店池袋本店に行ってきました。目的は、8階催事場で6日間にわたって開催される「食とコスメとやさしいくらし『NaturalOrganic Fes』」です(会期は43日まで)。

このイベントは、東武百貨店とナチュラル&オーガニックライフを提案するセレクト業態「Cosme Kitchenや「Biople by CosmeKitchen」を手掛がけるマッシュビューティーラボ(千代田区麹町)が、多くの方に「オーガニック」をもっと身近に感じてもらいたいという思いから開催の運びとなったそうです。

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自然の風景をイメージした飾りつけ


 会場にはコスメ、食品、生活雑貨のほか、グリーンやピンクなど目にも鮮やかなスイーツ、ボリューム満点のサンドイッチなどが並んでおり、オーガニック商品の種類の多さに驚かされました。

まず訪ねたのが「Cosme Kitchen」。トレンドのオーガニックコスメは、月見草、ゴマ、マカデミアナッツなどを使ったオイルかベース。試してみると、濃厚なのに肌にスーッとなじみ、塗った後はつやつや輝いて見えました。色も香りも自然で、使い心地も気持ちいいと実感~ッ。

会場を回っていると、真夏の青空のようなブルーにハイビスカスの花をあしらったおしゃれなボトルが目に飛びこんてきました。フィジー産の天然水を使用した完全無添加のナチュラルミネラルウォーターを扱う「FUJI WATER」のブースです。常温でも美味しく飲むことができ、ケースで注文する人が多いのだとか。500㍉㍑入り、200円。「持ち歩いているとテンションが上がります。最近はインスタグラムにあげられることも多いんですよ」と担当者。納得です。

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清涼感のあるボトルが印象的

試飲を勧められた角谷文治郎商店のブースでは、こだわりの三州三河みりんをひと口いただきました。風味もまろやかで口当たりもよく、甘いお酒を飲んでいるようでした。健康だけでなく美容にも効果が期待できると最近注目が高い発酵食品。積極的に摂り入れたいと思いました。

まだまだ紹介したいブースはたくさんあります。ぜひ、自然の香りにつつまれた会場に足を運んでみてください。イートインコーナーもあるので、スイーツを食べながら一休みするのもいいですね。

エコ関連やオーガニックてんこ盛りの各ブース。健康と美への意識が変わるかもしれませんよ。

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トゥルーベリーのスムージーは色鮮やか(左) 米こうじで作ったはちみつのお酒(右)

 

【食とコスメとやさしいくらし「NaturalOrganic Fes」】
会  期:329日(木)~43日(火)
営業時間:10:0020:00(最終日は18:00まで)
    場:東武百貨店池袋本店 8階催事場

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高野区長(中央右)や道彦氏(同左)らによってテープカット

 『池袋15´4月号(320日発行)の「大人の遠足」でご紹介した「豊島区立鈴木信太郎記念館」が328日、オープンしました。前日の27日午後2時から、オープニングセレモニーが開かれましたので、その模様をお伝えします。

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時代が異なる3棟構成が美しい(手前は座敷棟、奥が書斎棟)


 同記念館は、フランス文学研究黎明期の大家、鈴木信太郎
(18951970)が親子
3代にわたって暮らした旧宅で、鈴木家から寄贈を受けた豊島区が改修・整備したものです。

 27日のセレモニーは、和室の68畳間を使って行われました。スペースの関係で、ごく限られた関係者30人ほどが出席。冒頭、高野之夫区長は、2012年に豊島区指定有形文化財として認定してから7年が過ぎたことについて触れ、「当初20153月の約束だったが、擁壁などの安全性確保のため再調査し、工事も難しかった」と釈明、出席した信太郎の次男である道彦氏(1929~)と夫人に頭を下げました。さらに「地元の方やフランス文学の関係者、さらに文化に造詣の深い方にとっても素晴らしい記念館ができたと思っている」と続けました。

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長男の成文氏が作成した復元図をもとに作った戦前期の旧鈴木家の模型(150

 
 これを受け、道彦氏は「父のあと、この家は兄
(著名な建築学者の成文=19272010)が住んでいた。書斎、茶の間・ホール、座敷に分かれているが、このうち空襲でも残った書斎は、フランス文学書が並び大変壮観である。開館は感慨深いものがある」などとあいさつしました。

 見どころは、道彦氏も強調していた3棟構成の建築美だろう。1928(昭和3)年に建設した「書斎棟」(鉄筋コンクリート造)、1946(昭和21)年に新築した「茶の間・ホール棟」、さらにその2年後に本家のある富多村下吉妻(現在の春日部市)から明治20年代に建てられた母屋を移築した「座敷棟」。この時代背景も異なる3棟の組み合わせがおもしろい。

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住宅街の路地裏に位置する記念館。堂々とした擁壁が目印だ


「鈴木信太郎記念館」

地:豊島区東池袋5-52-3 03-5950-1737

開館時間:9時~1630

日:毎週月曜日(祝日と重なる場合はその翌日も)、第3日曜日、祝日、年末年始、展示替えに伴う臨時休館日

料:無料

交通案内:地下鉄丸ノ内線「新大塚」駅から徒歩3、JR山手線「大塚」駅から徒歩8分、都電荒川線「大塚駅前」停留場から徒歩8

大塚五丁目交差点 春日通りに面した「タマルヤ」(青い看板)と「エイブル」(緑色の看板)の間を入り、右方向の細い路地(幅4㍍ほど)を道なりに直進、右側に小看板あり。あるいは春日通りに面した牛丼店「松屋」わきの路地を入り、突き当りを右に曲がると到着する。

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オープン1周年を迎えた「ゆいの森あらかわ」

 
『カディスの赤い星』や『平蔵狩り』などの作品で知られる小説家・推理作家の逢坂剛(おうさかごう)さんの講演会に行ってきました(325日、荒川区立ゆいの森あらかわ=荒川2-50-1)。「ゆいの森あらかわ・吉村昭記念文学館 開館一周年記念イベント」として開かれたもので、テーマは「開成いまむかし」。

 逢坂さんは1943(昭和18)11月生まれ。千駄木団子坂上にあった「観潮楼」

(現・森鷗外記念館)近くの出身とかで、「朝、鷗外先生が歯磨きしているところを見た」と真面目な顔で話していましたが、鷗外は1922(大正11)年に他界していますから、まったくの冗談です。

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 吉村昭記念文学館はファンならずとも訪れたい

 
 幼少期に亡くした母への思慕の情や、自著も含めて挿絵画家として活躍した父との思い出などをモノクロ写真とともにテンポよく話してくれました。その後、出身校である名門、開成中学・高校
(荒川区西日暮里)での「坊主刈り」「名物行事の運動会」「筑波大付属高校とのボートレース」など思い出を披露してくれました。

講演会開会前には、芥川賞作家(1965年『玩具』)の津村節子さんのお話しがありました。津村さんはよく知られているように、吉村昭氏の賢夫人で「ゆいの森あらかわ」内にある吉村昭記念文学館の名誉館長でもあります。

11年前に他界した吉村昭さんに対して、「故郷である日暮里に対する愛情が深く、(日暮里駅方面から谷中銀座に下る)夕やけだんだんなど下町散歩をよくしていました」と振り返っていました。

会場の「ゆいの森あらかわ」は、中央図書館、吉村昭記念文学館、ゆいの森子どもひろばなどで構成した複合施設で、区の広報資料によると「あらゆる世代が活用できる施設」。館内にはカフェもあり、憩いの場ともなっています。お勧めです。

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都電の旅もお勧め(荒川丁目停留場)


 「ゆいの森あらかわ」へのアクセスについてご説明します。東京メトロ千代田線、京成線、都電荒川線
(東京さくらトラム)が乗り入れている「町屋」駅から徒歩8分ほど。都電ののんびりした雰囲気を味わう場合は、「荒川二丁目」停留場で下車、徒歩1分ほどです。料金は170(ICカードの場合は165)

 「町屋」駅前の有名店のひとつに、今川焼の「博多屋」(荒川7-50-9)がありますので要チェックです。130円、持帰り専門。創業は1952(昭和27)年というから今年で66周年。当時の出来事を調べたら、日米安全保障条約発効・GHQ廃止、手塚治虫の漫画『鉄腕アトム』連載開始、十勝沖地震発生、日航機「もく星号」大島三原山に墜落などいろいろありました。

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  今川焼の老舗「博多屋」には行列も。重量感たっぷり、適度な甘さがいい

 
 ちなみに、博多屋さんは池袋に姉妹店の池袋店(池袋
2-23-3)があります。『池袋15´』編集部のすぐ近くです。こちらも130円。「あんこたっぷり」という特徴も同じです。

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店頭にはこんな看板があるのみ

 西武池袋線「江古田」駅近くのギャラリー併設型ベーカリー「ヴィエイユ」(練馬区旭丘1―56―2)で、織作家のshiroco(シロコ)さんの作品展「Makimono Exhibition 2018 Winter」が開かれている。会期は331日まで。入場無料。

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(左)独特の風合い、落ち着いた色柄がいい
(右)ワークショップなどの際に使われる織機(はた)


大阪府出身の織作家shirocoさんの手織りのストールなどを展示。落ちついた色づかいに加え、糸の素材や織具合によって独特の風合いを醸し出しているのが特徴だ。ほどよい長さの房飾り(フリンジ)もアクセントになっている。

 同店は「江古田」駅から徒歩5分ほど。千川通り沿いの巣鴨信用金庫より3軒隣。ギャラリーを備えたパン屋さんなのだが、大きな看板は控えているうえ、織物や着物が展示されていることから和装店と勘違いされる人も少なくないとか。

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本業であるパンは素材にこだわった逸品

 「パン」についても紹介しておこう。酵母(東京産ホエー=乳清)、小麦粉(北海道産)、砂糖(北海道産甜菜糖)、塩(沖縄産シママース)といったように、素材に徹底的にこだわっている。素朴な味もまたいいものである。

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練馬区が所蔵する浮世絵師「歌川國貞」の作品を
採り入れた
shirocoさんの作品展のチラシ。
区の所蔵資料を無償で利用できる制度
「ねり魅deデザイン(文化芸術資産活用事業)」を活用した


Vieill Bakerycafe&Gallery
東京都練馬区旭丘1-56-2
営業時間は火~土1421時、日・祝1218

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水野英子 『赤いくつ』の表紙(1957年、雑誌『少女クラブ』11月号
別冊ふろく復刻版)、
右は丸山昭さん


 トキワ荘跡地近くの休憩・案内施設、豊島区トキワ荘通りお休み処
(南長崎2-3-2)でパネル展示会「丸さんのトキワ荘物語 そして並木ハウス」が開かれています(527日まで)。主催は豊島区ほか。入場無料。

 「追悼 講談社『少女クラブ』元編集長・丸山昭」の副題をつけ、トキワ荘に集った多くのマンガ家たちと二人三脚でマンガ文化を育んできた故・丸山氏の功績をパネルで紹介しています。

415(14時~1730)には、丸山氏に育てられた一人で、日本の女性少女漫画家の草分け的存在でもある水野英子先生の「サイン本&グッズ販売会」を行うそうです。

丸山・水野コンビによる初の長編『赤いくつ』(B688)の自費出版本(限定400部、1,000)などを販売。〝トキワ荘の紅一点〟の水野氏と交流できる貴重な一日となりそうですね。(『池袋15’4月号より)

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