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 たかが坂道、と思っていた方には新鮮な驚きを与えてくれるだろう。それは、坂道が楽しむことができる知的素材であるからにほかならない。具体的には、勾配や眺望など「見て楽しむ」、ハーハーいいながら「歩いて楽しむ」、そして江戸以降の街の変遷を「知って楽しむ」――といったことが可能なのである。

(『池袋15’11月号の記事から)

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坂下は、のぞき見なければ確認できないのがこの坂の特徴
名の由来でもある。上りは大変、下りはちょっと怖い…

 『池袋15’』で連載中の書評欄「作品の舞台」。今回は、東京の坂道を徹底解説したとても面白い本です。坂道本といえば、タレントのタモリさんが著した『タモリのTOKYO坂道美学入門』(講談社)が有名ですが、本書も負けず劣らずの好著です。

 取り上げた都内142ヵ所の坂道のうち、早速(気になった)豊島区高田の「のぞき坂」(長さ約150㍍)と、その近くに位置する「宿坂」(しゅくざか、長さ約230㍍)を“覗いて”きました。

「のぞき坂」は、あまりの急坂にびっくり。それでも、宅配のクルマや郵便配達のバイク、(手押しの)自転車、スーツ姿の男性、若いアベックなど、さまざまな人たちが上ったり、下ったりしています。一方の「宿坂」は、勾配はそれほどでもないのですが、上りは結構きついものがあります。

坂道を楽しむには、現地に行くのが鉄則のようですが、ご参考までに写真を添付いたしますので、誌上でお楽しみください。

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【宿坂】目白不動を祀る金乗院前
ここから「雑司ヶ谷」駅にかけてダラダラした上り坂が230㍍ほど続く

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詩人・作詞家・作家として多彩な才能を発揮したサトウハチロー(提供:文京区)

読者アンケートの結果、毎月、人気記事のベスト3にランクインしているのが「豊島縁の人物図鑑」(著者=小泉博明・文京学院大学教授)。第14回目となる11月号には、詩人・作詞家・作家など多彩な才能を発揮したサトウハチロー(19031973)が登場します。

戦後間もないころに流行った『リンゴの唄』や『長崎の鐘』が有名ですが、『悲しくてやりきれない』(ザ・フォーク・クルセダーズ、1968)、太田裕美のアルバム『思い出を置く 君を置く』(1980)なども手がけていますので、50代や60代の方にもおなじみですね。

数多くの校歌も作詞しています。例えば2014年に閉校した豊島区立文成小学校の「〽一、二、三、四、五、六、七、八、かぞえてうれしいなかよしこよしよ」で始まる校歌もハチローの作品です。茗荷谷町から小日向台小学校に通うなど、文京区とのつながりも深いものがあります。

代表作のひとつ、「〽だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた…」で始まる『ちいさい秋みつけた』の“はぜの木”は、向ヶ丘弥生町(現・弥生)のハチロー旧宅の庭に植えられていたものが題材になっているようです。

この木は2001(平成13)年、礫川公園(れきせんこうえん)に移植されています。地下鉄丸ノ内線「後楽園」駅の北側ですので、散歩がてら訪れてみてはいかがですか。

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礫川公園のはぜの木と、そのわきに設置してある「ちいさい秋みつけた」の看板(提供:文京区)

 先週、『池袋15’11月号(通巻220)の校了も済み、20日に発行する運びです。今号の巻頭特集は、「サンシャイン&あうるすぽっと イベント大図鑑2017」と題し、池袋東口で開かれる11月~12月のイベントの数々をご紹介します。

 特集のトップバッターは、いま静かなブームとなっている鉱物・化石・隕石・宝石などの総合展「東京ミネラルショー」。鉱物女子、石ガールなどと呼ばれるマニア垂涎の“石”に関するイベント、あなたも行ってみませんか。

その他、「プレミアムインテリア グランドバーデン」や「ざんねんないきもの展」、それに中国発のパフォーマンス『忉利天』(とうりてん)など硬軟取り混ぜたイベント情報をお届けします。

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